普通の日々をありがとう › 一癖も二癖もある裁判小説 追憶の夜想曲

2014年11月18日

一癖も二癖もある裁判小説 追憶の夜想曲

わるーい弁護士が主役の事件解決ものの続編です。普通の裁判小説だと思って読むと、裏切られます。登場人物の過去やら事件の動機やら、いろいろなことが二転三転して、ぐいぐい引き込まれます。お話はどんどん進んで行って、ただその行動の理由とか、終盤にガンガン明らかになっていく爽快感といったらなかったです。同じ作者の小説を何点か読んでいて、絶対一筋縄で終わる小説なんてない!と疑って読み進めているにも関わらず、何回も驚きます。最後の数十ページは、あまりの展開に思わず声が出てしまうほどでした。事件自体は、本当に嫌になっちゃうくらい、陰鬱なものなんですが…そして償いってなんだろうと終始問われています。そして気になるのが、これはシリーズものなのに、畳み掛けるように、弁護士の過去を明らかにしてしまっていいのか、と不安になってしまいます。こんなダークヒーロー今まで読んだことがなかったので、もっと読みたい!次回作を期待しています。



Posted by 咲ちゃん at 18:35│Comments(0)
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